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家づくり|キッチン設備の基本②

コンロまわりエリア
レンジフード
レンジフードは、コンロ使用時に発生する煙やにおい、水蒸気を屋外に排出する換気装置です。排気力、煙を逃さない捕集力、清掃性のほか、デザイン性や低騒音性も求められ、さまざまな種類が出ています。
ファンは主に、壁面に羽根を取り付け直接排気するプロペラファンと、集めた煙を多数の小さな羽根の回転で押し出すシロッコファンに分けられます。プロペラファンは排気量が大きい反面、屋外の風圧の影響で能力が落ちる欠点があります。シロッコファンは静圧(空気を排出するときに、ダクトや装置に発生する抵抗を押しのけて風を送る力)が大きいので、安定した排気能力があり、最近では主流になりつつあります。アイランドキッチンにも使用できます。
壁付け・対面・アイランドなど、キッチンのスタイルによって、採用できるフードの形が、ある程度決まってきます。オープンキッチンの場合、最も目立つのがレンジフードですから、デザインを吟味して選びたいものです。また煙やにおいが広がりやすいので、レンジフードの捕集性が重要になります。
ビルトインオーブン
容量が大きく高性能な点と、カウンター下に収まりキッチンがスッキリする点が魅力です。反面、同性能の卓上型に比べ高価なこと、操作や出し入れを腰をかがめて行う、収納が減るなどの点で検討が必要です。
コンロを介して排気する関係上、熱源がガスか電気かはコンロに応じます。メーカーによってはオーブンとコンロは同一社製に限るところもあり、交換時にも注意が必要です。
コンロ
コンロは、熱源の種類によって、従来のガスコンロと、IHクッキングヒーターをはじめとする電気コンロに大別されます。ともにシステムキッチンに組み込むビルトイン型は種類が豊富で、操作しやすい機器が登場しています。それぞれ特徴があるので、火力、操作性、安全性、経済性、調理内容、手入れのしやすさなど、こだわりたい点をはっきりさせておくとよいでしょう。
グリル
コンロに応じグリルの熱源もガスと電気に分かれます。ガスのグリルでは、上下にガスバーナーが組み込まれ、炎による赤外線と対流熱で一気に庫内の温度を上げるのが特徴です。IHコンロのグリルの熱源は電気で、上下に巡らせたシーズヒーターの赤外線により食材が焼かれます。また、外国製コンロにならい、手入れのしづらいグリルを省いた「グリルレス」タイプの商品もあります。
水まわりのパーツ
シンク
材質の筆頭はステンレスで、耐久性・耐熱性が高くて錆びにくく、手入れがラクな点が特徴です。表面の仕上げは光沢のある鏡面仕上げ、傷などが目立ちにくいエンボス加工、シンプルなヘアーラインがあります。水が底にあたる音を小さくする静音仕様の製品を推奨しています。
次に多く採用されているのは人工大理石シンクで、透明感のあるアクリル製とリーズナブルなポリエステル製があります。どちらも当たりが柔らかく、色柄が多彩で汚れが落ちやすいのが特徴です。ほかに、アルミや鉄などの金属に表面加工をしたホーロー製も定番で、特に輸入品が豊富です。
カウンターの設置方法は、シンクと同一素材で継ぎ目のない一体型が主流ですが、別々の素材の場合などは、オーバーカウンター方式や、アンダーカウンター方式があります。シンクの大きさは65~90cmの間でいくつかあり、洗剤やスポンジの置き場を窪ませた形などあり、さまざまなパーツを組み合わせられるようになっています。汚れがちな排水口に工夫を凝らした製品もあります。
水栓
水栓には、大きく分けて「単水栓」と「混合栓」の2種類があります。単水栓はひとつの蛇口から水だけ、お湯だけどちらか一方を出せるタイプ、混合栓は両方出せるタイプになります。シャワーや浄水器がついている、スパウトが長い・短いなど、デザインや仕様によって多少違いはありますが、基本的には単水栓・混合栓の2種類の分類です。
もっとも一般的なのがシングルレバー混合栓です。レバーひとつで吐水、止水、温度調節ができ、種類も豊富です。また、センサーに手をかざすだけで水栓のオンオフが可能なタッチレスタイプや、浄水器内蔵のオールインワンタイプなどがあります。
浄水器
水道水に含まれる残留塩素やトリハロメタンなどを取り除く機器です。ろ過膜が組み合わされたタイプでは、一般細菌やカビ類、赤さびなども取り除きます。セラミックを使ってろ過する製品もあります。
キッチンで使う浄水器の型は、本体をシンク下に置くビルトイン型、シンク側のカウンターに置いて使う卓上型、水栓の先端に取り付けて使うコンパクトなものもあります。どのタイプも、長期間使用すると不純物の吸着機能が低下するため、フィルターを定期的に交換することが必須です。
食洗機
食洗機の導入にはさまざまな利点がありますが、注目したいのはその省エネ性です。手洗いに比べて使う水量は格段に少なく、水道料金に電気代や洗剤代を足して比べても、そのランニングコストの低さは歴然としています。
型はかがまずに食器の出し入れが可能な引き出し式のスライドオープンタイプと、大容量で多くの食器が配置できる立体的なフロントオープンタイプがあります。特徴や機能は各メーカーごとにさまざまありますが、オープンキッチンの場合は特に運転音が問題になりやすいので、購入前にショールームで確かめておきましょう。
収納部分の機器
昇降式の戸棚は、高く使いづらい位置の吊戸棚を有効利用するのに便利です。電動タイプは使い勝手がよく、水切り棚や食器乾燥機機能が組み込まれた製品もあります。
戸棚に収納したまま、炊飯やケトルでの湯沸しを可能にしたのが、蒸気を取り込み排出する機器です。家電機器を上下に分けて収納できるようになり、スペースの有効利用が叶います。
まとめ
いかがでしたか?2回にわたって基本のキッチン機器をご説明しました。コンロまわりエリア、水まわりエリアともに日々各メーカーから最新の機器が登場しています。わが家流のライフスタイルや動線、メンテナンス、予算など、こだわりたい点を事前にしっかりと検討しておくことが必要です。