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家づくり、まずこれから
イメージをふくらませ暮らし方を想像する
家づくりにあたり、「こんな暮らしがしたい」「こんな部屋が欲しい」と、夢を描いている人は多いでしょう。
しかし、夢やあこがれだけで設計を進めていくと、「住んでみたら想像と違っていた」「意外に住みづらい」という事態になりかねません。細かな間取りやインテリアを考える前に、まずすべきことがあります。
どんな暮らしがしたいか長いスパンで考える
建物は敷地の条件や隣家との関係などにより制約を受けることが少なくありません。たとえば、斜線制限を受けるのか、駐車場が必要ならどこに何台分設けるのか、日射しをどのように採り入れたいのか、といった要素により建物の形状が変わり、間取りも変わります。
さまざまな要素を考えなければならない住まいの設計ですが、方向性の基本となるのが、「誰と住むのか」「どんなふうに暮らしたいのか」「将来はどうなるのか」です。そもそもマイホームは数十年も住み続けるものですので、長いスパンで考える必要があります。10年20年たつと家族構成は変化し、住む人の身体状況も変わります。将来の予測は簡単ではありませんが、たとえば子ども部屋や親の部屋は将来はどのように転用するのか、ざっくりと考えておくだけでも心積もりが違ってきます。
まず住宅の「性能」を考える
住まいへの不満は、住宅の性能(断熱性・気密性・遮音性・耐震性など)に起因するものが少なくありません。性能がよくないと「暗い」「寒い」などの不満が生まれやすく、どんなにオシャレなインテリアにしてもマイホームを心から楽しめなくなります。
性能面の不満は採光計画や断熱計画、工法などにより解消できることが多いので、依頼先探しのヒントになります。依頼先によっては、「耐震性の問題で大きな開口が取れない」など、希望する性能をかなえられない場合もあります。希望は打ち合わせの最初の段階から伝えるようにしましょう。
暮らし方を考えるチェックリスト
誰と住む?
・夫婦2人の場合
□将来、子どもをもつ可能性があるか。あるとすれば何人ぐらい?
・夫婦+子どもの場合
□将来、子どもが増える可能性はあるか。
□将来、子どもが独立するのはいつ頃か。
・夫婦+親の場合
□親は同居に同意しているか。心変わりする可能性はないか。
□親が望む環境(友人知人、病院、自然環境など)はあるか。
どんなふうに暮らす?
□家の中のどこで過ごす時間がいちばん長いのか。そこで何がしたいのか。
□家族団らんの時間を多くもちたい。
□ペットと暮らしたい。
□各自の趣味の時間を大切にしたい。
□プライバシーを大切にしたい。
□来客を招きやすい住まいにしたい。
将来はどうしたい?
□住まいをリフォームしながら住み続けたい。
□将来に備えバリアフリーにしたい。
□子どもの独立後は転居も考えたい。
住まいへの希望をまとめる3つのステップ
①「解消したい不満」をピックアップする
たとえば、今住んでいる家の日当たりの悪さが不満なら、新居では採光計画に力を入れます。収納が不満なら、収納スペースをどこにどれくらい設けるのか、住まい全体を俯瞰して設計する必要があります。「解消したい不満」はステップ❸の「譲れない条件」と裏腹であったりしますが、長年の不満が解消されれば、新居への満足度も高まります。
②「新居への夢やあこがれ」を書き出す
実現したい間取りやインテリア、設備などをまとめます。「大空間のリビングにしたい」「あこがれのインテリアを実現したい」「書斎スペースがほしい」など、住まいへの夢が凝縮される過程です。インターネットや雑誌の切り抜きなどを集めておくと、イメージを伝える際に便利です。
③「譲れない条件」をまとめる
ステップ❶❷を確認後、「日射しがたっぷり入る家」「暖かい家が欲しい」など、それぞれの最重要条件を書き出します。日射しの多い家にするには、「南向きに大開口を設ける」「2階リビングにする」など、設計の基本部分に係る要素が出てきます。「暖かい家」なら、高い断熱設計や床暖房などの設備機器も候補に挙げて検討する必要があります。子どもや同居予定の親の意見も、必ず聞くようにします。