blog
家づくり|照明の生かし方

照明でくつろぎを演出
家を明るくする照明は、暮らしになくてはならない存在です。必要な明るさを得るだけでなく、効果的に配置することで生活に潤いを与えられます。
照明の役割
照明は、単純に明るければよいというわけではありません。読書や勉強のときは明るめに、リラックスしたいときは暗めに、おもてなしのときは華やかに演出したほうが雰囲気が出ます。部屋の用途や広さ、壁の色によっても適した照明は異なるので、暮らし方やインテリアに合った照明器具を選ぶようにします。
ランプの種類
日常的に使うランプには、白熱灯と蛍光灯、LED照明の3種類があります。ただし、政府の方針で、電力消費の多い白熱灯の利用は縮小され、LEDランプの普及が進んでいます。ちらつく、点灯までに時間がかかる、調光できないなどの欠点も解消されました。
生活に必要な明るさ
生活に必要な照明器具の目安は、蛍光灯で1畳あたり約10W~15W、白熱灯で1畳あたり約30W~40Wです。ただしこのワット数は光源の消費電力を表したもので、実際の明るさとは異なります。なお、LEDはルーメンで明るさを表示しますが、製品には白熱灯相当のワット数が表示されています。
照明をひと工夫
光の感じ方は、部屋の広さや天井の高さ、壁の色や素材などによっても異なります。暮らし方に合わせてひと工夫しましょう。たとえば、キッチンなど手元に明るさが必要な場合は、補助照明を併用します。しかし光源が直接視界に入ると、まぶしいばかりでなく、かえって周囲が見えにくくなるので、カバーやシェードを活用するとよいでしょう。
また、高齢者は若年者よりも約2倍の明るさが必要とされるので、明るめの照明を選びます。急激な照度変化は避け、階段などの危険が伴う場所には足元灯の設置も検討します。
生活のシーンに合わせた明かりの演出には、複数の照明を使い分ける多灯照明が有効です。全体を明るくする主照明と、部屋の雰囲気を演出する補助照明や間接照明を組み合わせれば、照明範囲を変えた空間演出が楽しめます。
また寝室などで落ち着いた雰囲気を出したい場合は、主照明を落とし、ブラケットやダウンライトで照らします。明るさを落とした照明のほうが、寝つきがよくなります。
まとめ
最近では、照明器具は明るさを得るためだけのものではなく、インテリアとして考えられるようになってきています。天井からの照明だけでなく、壁や天井を照らす間接照明や、置き型の照明使用することによって、好みのインテリアをつくることができます。
明るさや用途も考慮しながら、家族の過ごしやすい快適空間を彩る照明を選んでいきましょう。