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家づくり|床暖房①

放射暖房が魅力
床暖房は、床に埋め込まれた発熱体によって部屋を暖める暖房設備です。室内の温度ムラが少ない快適な暖房として人気が高まっています。リビングだけでなく、キッチンやトイレ、洗面所などへの導入も増えています。
ムラのない暖かさ
床暖房が、ファンヒーターやエアコンなどの温風暖房とどのような違いがあるのか、まずみてみましょう。大きな違いは、熱の伝わり方です。温風暖房は、暖めた空気を吹き出す「対流方式」で室内を暖めます。そのため、暖かい空気は冷たい空気よりも軽いので高いところにとどまり、足元は冷えたまま空気が動かないといった状態になります。また、空気を熱することで室温を高めるので、空気が乾燥しやすいのです。
一方、床暖房は太陽熱のように熱線や赤外線を放射して、直接物質に熱を伝える「放射方式」です。その暖かさは、冬に太陽光線を浴びるひなたぼっこと同じイメージです。しかも、下部から暖めるので部屋の温度ムラが少なく快適です。寝転んだり、座ったりしたときにも、心地よい温かさを感じることができます。床暖房は、床面に直接触れることからも熱を得られます。このほか、室内では燃焼を伴わず、空気が汚れない点、設置場所をとらない点も大きな魅力です。
床暖房を効果的に使うには
床暖房は、吹き抜けや高天井など足元が暖まりにくい空間には最適の暖房といえます。冷え込みやすい水まわりに設置すると、冬の朝支度の辛さを解消してくれます。
反面、立ち上がりが遅く、部屋が暖まるまでに時間がかかること、初期費用が高いことなどの短所があります。立ち上がりについては、タイマー運転が活用できます。
主暖房として使うのであれば、部屋の広さの60~70%以上に敷きます。住宅の断熱性能も次世代省エネルギー基準レベルが必要です。床下にも熱が逃げないように必ず断熱処理をします。
家具や床材に注意!
床暖房を施工した部分に、本棚やサイドボードなどを置いてしまうと、その部分だけ温度が上がって誤作動を起こすことがあるので注意しましょう。また、家具が乾燥して変形する可能性もあります。壁際に家具を配置する場合は、部分的に施工しないようにします。
床材選びにも注意が必要です。床暖房に適した床材を選びましょう。
まとめ
寒い冬でも、足元からぽかぽか暖まることができる床暖房。採用した人からは、「想像以上に快適」「絶対おすすめしたい設備」という声も多く聞かれます。どんな仕組みで家を暖めているのか、そしてなぜ快適なのか。そのヒミツを知っておくことが大切です。