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家づくり|給湯設備

給湯設備は省エネ効率を考えて
給湯機の熱源には、ガス、石油(灯油)、電気の3種類があります。いずれもエネルギー効率の高い設備が開発されているので、予算や生活習慣に合わせて選ぶとよいでしょう。
エコジョーズ
ガス給湯機は、水道水をそのまま温めて供給する瞬間式なので給湯圧力が高く、使いたい量だけ沸かして湯切れがないこと、機器がコンパクトで設置場所をとらないことが利点です。「エコジョーズ」は、従来のガス湯沸器が捨てていた約200℃の排気ガス中の熱を、二次熱交換機で回収する(潜熱回収型)もので、熱効率を飛躍的に高めたガス給湯器です。省エネと光熱費削減を実現しています。石油を使う場合も、ガスと同様の燃料方式で、排気の熱を再利用する「エコフィール」があります。
エコキュート
「エコキュート」は、CO₂を冷媒とするヒートポンプ給湯器の愛称です。空気のもつ熱を冷媒に集め、電気を使って冷媒を圧縮してさらに高温にし、その熱でお湯を沸かし、消費する電気エネルギーの3倍以上の熱をつくり出せます。電気を熱源とする貯湯式の給湯器なので、湯切れがない限り寒い季節でもすぐにお湯が出てくるのが魅力です。ヒートポンプ自体は、すでに冷蔵庫やエアコンなどで使用されている技術ですが、エコキュートは冷媒としてCO₂を用いている点が異なります。
エネファーム
都市ガスやLPガスなどから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて電気をつくり、その過程で発生する熱でお湯をつくります。
運転は朝から開始し、消費電力に合わせて発電しながら貯湯タンクが満タンになるまで稼働します。これで年間使用電力量の60%程度をまかなえます。タンク内のお湯が減ってきても、補助熱源機沸かすため、お湯が途中でなくなる心配はありません。お風呂やキッチンの給湯のほか、床暖房や浴室暖房乾燥機にも利用できます。
太陽熱温水器
太陽光エネルギー利用として、もっぱら太陽光発電が注目されていますが、「太陽熱」も有効なエネルギー源のひとつです。太陽熱温水器の構造は、水を集める集熱器(ソーラーパネル)と、温められた温水を蓄えておく貯湯槽からなっています。水を太陽熱で温めてそのまま使うという単純なシステムは、太陽光発電と比較してエネルギー変換時のロスが少なく、CO₂排出量の削減に大きく貢献する機器として、再び注目が集まっています。
まとめ
給湯器は設置タイプや給湯能力、エコ仕様の有無など種類が豊富なため、選ぶポイントが多い機器でもあります。ご自身の予算や生活スタイルにあう給湯器を選ぶようにしましょう。