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家づくり|木造住宅の耐震②

木造住宅の耐震②
耐力壁の量が足りていて、留め付けがしっかり行われていても、地震時に建物が大きく破損することがあるのは、ねじれが原因です。ねじれは耐力壁の配置がかたよって、バランスが悪いと起こります。
バランスよく配置
建物には2つの中心があります。1つは重さの中心である「重心」で、概ね建物平面の中心辺りにあります。もう1つが「剛心(ごうしん)」で、建物の堅さの中心です。
この剛心は、耐力壁が建物全体に対してバランスよく配置されていなければ、建物平面の中心からずれ、耐力壁の多いほうにかたよります。横から受けた大きな力は重心に作用し、建物は剛心を中心に回転しようとするため、ねじれが生じるのです。2つの中心「重心」と「剛心」の位置が離れれば離れるほど、そのねじれが大きくなり、建物は大きなダメージを受けます。
住宅では日照を重視するため、南側に部屋を並べ、北側に水まわりを配置する間取りがよく見られます。おのずと南面には大きな窓が増え、壁が不足します。これではねじれを起こしやすい状況となるため、南に壁を確保し北部分とバランスをとる間取りにします。
床の強さも重要
床は人や家具の重さを支える部分ですが、もう1つ重要な役割があります。床にもかかる横からの力を、耐力壁に伝達する役目です。建物全体が一体となって地震や台風に抵抗するためには、床や屋根の水平面の強さや剛性も重要なのです。
開放的な間取りにする場合は、壁の量をあまり増やさずに、強い力をもった耐力壁を離して配置するため、耐力壁と耐力壁の距離が大きくなります。この離れた耐力壁間に、横から受けた水平力をうまく伝達するには、より剛性の高い床が必要になります。
また、吹き抜けや階段など床がない部分は剛性が低くなるため、吹き抜けの大きさや階段から耐力壁までの距離などに配慮が必要となります。
床にも、「床倍率」が設定されています。床板や下地板の厚みなどによって決まり、特に耐力壁との位置関係が大切です。
まとめ
いかがでしたか?2部にわたって『木造住宅の耐震』についてお伝えしてみました。強固な家をつくるために重要なポイントをしっかりとおさえ、いざというとき家族を守ることができる家づくりを行いましょう。