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家づくり|温かみのある玄関を
玄関とは
家の出入口である玄関ですが、機能面だけでは計画できません。玄関は通りや街との重要な接点だからです。
初めて訪れる人にとっても分かりやすく、来客や街への思いが伝わるようなつくりを目指していきましょう。
内と外、気配を感じる場所に
玄関は人を温かく迎える場所でありたいものです。訪問者にとって、家のなかの雰囲気が何となく伝わるつくりだと安心できますし、夜帰宅したときに玄関から洩れる光を見るのは、誰でもホッとするものです。
迎え入れる側にとっては、訪ねてきた相手の様子がドアを開けなくとも分かることが重要です。初めての訪問者にも心の準備ができるからです。内側からも外側からもほどよく雰囲気が伝わるためには、防犯に配慮したうえで、ガラス入りの扉にしたり、脇のスリット窓から外部を確認できるようにするとよいでしょう。
玄関の多様な使い方
玄関に出入口以外の使い道をもたせる場合は、広さにこだわる必要はありません。ちょっと腰を掛けられるベンチを用意したり、植物を並べたり、アート好きなら玄関をディスプレイの場所の場所として考えてみるのも楽しいものです。
このような住む人にこだわりが垣間見える玄関は、自然と人を引き寄せ、住む人にとっても使いやすく愛着がわく玄関になります。
玄関脇に収納室を
整頓・掃除された玄関は気持ちがよいものです。しかし、靴しか入らない収納では「すっきり気持ちよく」とはいきません。玄関につい置きがちな物は意外とたくさんあるものです。
とはいえ、「家になかのどこか」ではなく、玄関にあった方が便利に違いない物ばかりです。たとえば靴、傘、スポーツ・レジャー用品、子どもの外遊び道具、ベビーカー、外の掃除道具、犬の散歩グッズなどなど。これら雑多な物の収納には、実は独立した収納室が向いています。外へ運び出す・外から運び入れることが前提ですから、土足のまま出入りできなければ不便です。
1畳程度の広さでも立体的に使うことで、効率よくたくさんの物がしまえ、玄関の「すっきり気持ちよく」をサポートします。