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家づくり|床暖房②

床暖房の種類
床暖房の種類を大きく分けると、温水を循環させる温水式と、電気発熱ヒーターを使うヒーター式があります。それぞれメリット・デメリットがありますので、気候や住宅のつくり、生活スタイルなどと照らし合わせて選ぶようにしましょう。
温水循環式
ガス温水式
ガスボイラーで温水をつくり循環させる方式。ボイラーは床暖房専用と給湯兼用の2種類がある。
特徴:暖房能力が高く、比較的立ち上がりが早い。初期費用はかかるものの、ランニングコストが抑えられる。ボイラーの設置スペースが小さい。
灯油温水式
床暖房専用の灯油ボイラーで沸かした湯を利用する方式。
特徴:こちらも暖房能力が高く、立ち上がりが早い。灯油タンクの設置場所と燃料の補給が必要となる。
ヒートポンプ式
ヒートポンプで床暖房専用のお湯をつくる方式。
特徴:空気の熱を利用してお湯をつくるため、消費電力が少なく、省エネ。割安な夜間の電気を使えばランニングコストも削減できる。やや昇温に時間がかかる。
電気ヒーター式
電熱線式・PTCヒーター式
床下や床材に設置した発熱体に通電し加温する方式。PTCヒーター方式は、PTCヒーター自体が発熱量を制御する。
特徴:設置費用は割安だが、ランニングコストは割高となる。立ち上がりが早く短時間の使用も可能。定期的なメンテナンスがほとんど不要。
蓄熱式
夜間の電力や太陽熱を利用して得た熱を、一度蓄熱材に熱をため、その放熱で床下の空気や床を直接加温する方式。
特徴:蓄熱材が暖まるまで時間がかかるが、一度暖まってしまえば、安定した暖房が得られる。24時間暖房に向く。定期的なメンテナンスがほとんど不要。
まとめ
床暖房を選ぶ際は、初期費用、ランニングコスト、暖房効率、設置スペース、メンテナンスのしやすさなどを考慮して、ご自身のライフスタイルや予算に合ったものを選ぶことが大切です。それぞれの特徴を活かした上手な選択をしましょう。