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家づくり|地盤をチェック
地盤とは
家を建てようとしている土地が、どんな成り立ちや特徴をもっているかを知っておくことは重要です。地表の外観や形状によって分類されるその土地の地形は、地盤の良し悪しを知る手がかりとなります。
地形を知る
日本の地形は大まかに、山地、丘陵地、台地、低地の4つに分類することができます。それぞれの特徴があるため、地形によって家の建て方も異なります。
地質を知る
形成時期が最も古い山地は固い岩盤から、続いて古い丘陵地は軟岩から成り、台地も比較的安定した地盤が多いといわれています。
それに対し低地は、新しい地層をもち、雨水や地下水が集中するなどの影響から、軟弱で不安定な地盤が多いされています。川・池の近くや坂道の下のほか、水に関係する文字が地名に使われている場所は低地であることが多いため、地盤調査を行い、その結果を踏まえて対策をする必要があります。
こんな地盤には要注意
もともと高台で固い地質をもつ地域であっても、宅地造成などで人工的に地盤を改変している場合は、軟弱地盤になっているおそれがあります。
たとえば、切土と盛土が混在していると、地震時の揺れ方が異なるため、建物にねじれが生じることがあります。また、盛土が多いと土の重さで沈下が起こりやすくなります。一部を埋め戻した土地でも突き固めが不十分だと、地盤が不均一に沈下する「不同沈下」を起こすことがあります。
地下水位が高い地盤も要注意です。水位の下降上昇によって、建物の沈下や浮き上がりが起こることがあります。砂質地盤では地震時に地盤が液体化してしまう「液状化現象」が危惧されています。
こういったことから、地盤には見た目の地形だけでは判断できない要素もあることが分かります。個別に現地調査を行うことが大切です。
まとめ
いかがでしたか?木造などの軽量で小規模な建物でも、基礎の設計は地盤の状態を踏まえて行うべきものです。建物の具体的な計画前に、建築を依頼するハウスメーカーや工務店に相談するのがよいでしょう。